2023年4月15日 18:41
北野武監督、構想30年の最新作『首』 戦国時代で描く「死を前にした男同士の関係」
、為三(津田寛治)、清水宗治(荒川良々)、森蘭丸(寛一郎)、弥助(副島淳)、徳川家康(小林薫)、千利休(岸部一徳)と戦国時代を生きる役として実力派キャストが揃った。
すでに第76回カンヌ国際映画祭の「カンヌ・プレミア」部門に出品されることも決定してる同作について、北野監督は「俺はコンペティションに出て優勝したいなと思って、『菊次郎の夏』とかみんな落とされたので腹立たしかったんですけど、あれは監督が選んだのでヤキモチで落としたと未だに思ってる。知り合いのカンヌの人に聞いたら、今回はコンペの枠にあてはまらない強烈な映画ということで、プレミアという枠で別個にやりたいという話で、世界的にこの映画は当たるなという。当たれば一儲けだなという嬉しい限りです」と喜びを表す。
戦国時代を描くにあたって、北野監督は「衆道、男同士が絡み合うなんてのは、NHK的には避けるけど、実は殿様に対して命をかけるというのは、そういう関係であるというのが自分の考え方で、そういうことを描かずに戦国時代を語るのはおかしいとずっと言ってるので、そういう話もちゃんと入れて」と説明。「要するに侍とか戦国大名なんて悪いやつなんですから、その残酷さと生と死をバックボーンとした生き方、そういうのがうまく描けるかなと。