東京ドームの屋根は固い?それともやわらかい? - デザイン・設計のヒミツを広報さんに聞いてみた
白さを維持するためのメンテナンスはどのように行なっているのですか?
屋根に使用している膜材は、埃やゴミを雨で自然に洗い流すという特徴を備えていますので、特に清掃などは行っていません。
――マス目状にステッチが施されたキルティングのようで、一見、フワッとしているように見えますが、屋根の部分には、どのような素材が使われているのでしょうか?
28本のワイヤーを8.5メートル間隔で縦横に並べて、その間に二重構造の膜(厚さは内膜が0.35mm、外膜が0.8mm)が張られています。これは東京ドームのために開発されたもので、フッ素樹脂コーティングしたガラス繊維膜材が使用されています。
――この膜剤は硬いのですか?
例えるなら、「反発力の弱いトランポリンに乗った感じ」というイメージです。
――見た目のイメージに近いですね! また、「耐用年数は20年以上」、「総重量は400トン」と聞きましたが、張り替えなどは行われているのですか?
定期的に検査を実施していますが、強度にまったく問題がないので、開場以来25年経ちますが張り替えも行っていません。――他の球場と異なる構造的な特徴はありますか?
近くによく氾濫する神田川があるので、河川に流れ込む水量を調整するために、ドーム地下に3,000トンの貯水槽と小規模の浄水場があります。