くらし情報『演出家・上田一豪、日本のミュージカル作りに大切なことは? チケット代問題・観劇人口…演劇業界発展に望むことも』

2024年2月7日 11:30

演出家・上田一豪、日本のミュージカル作りに大切なことは? チケット代問題・観劇人口…演劇業界発展に望むことも

といった方の数が少ないような印象もあります。海外の演出家の方との違いなど感じることはありますか?

日本の場合は演出家になる道が特殊というか、あまりシステマティックじゃないし、ミュージカルにおいて特に難しい状況は感じます。本来は音楽やダンスなどに造詣がないと演出するのも難しいとは思うんですけど、周りのクリエイティブスタッフが充実していたらそれなりの形になるのが、ミュージカル演出の強さでもあるし、難しさでもあるかもしれません。状況は作品によってまちまちで、演出家のスタイルによっても変わるし、僕個人は音楽やダンス、セットや転換においてもある程度コントロールしたいタイプです。

海外の演出家でも、「このシーンはこのテンポで、この言葉の時に音色はこう」と音楽にこだわるタイプもいれば、歌のところは歌唱指導の方にお任せしていて、お芝居のところだけを作るタイプもいますし。ただ日本の場合は、そもそも譜面を読める人があまりいない、といった環境などもあるかもしれません。

――なんとなく日本のミュージカルと翻訳ミュージカルとで、芝居のテンポ感なども違うのかな、と感じることもあるんですが、それって何が作用するんでしょうか…?
音楽に左右されることが多いのかなと思います。

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