賀来賢人、プロデューサー業挑戦で広がった野望「作品を0から1にする醍醐味を知ってしまったのは大きい」
●プロデューサー業で得たことと見えてきた課題
主演兼原案として作品が完成した。賀来は今回の作品に携わりどんなことを得たのだろうか――。
「一番大きかったのが、作品を通じて全部署と関われたこと。準備段階から編集終わりまで、ここまで多くの方が一つの作品に関わっているんだということが体感できたことは大きかったです。本当にたくさんの方とお会いして、そろそろ(プロデューサーの)名刺を作ろうかなと思っています(笑)。これまでも作品に向き合う姿勢は大切にしていましたが、改めてもっとちゃんとしなければ……と思いました」
さらに、今回の経験が、俳優という仕事においてもフィードバックできているという。
「これまでは『これはどうなんだろう』と思うと『こっちの方がいいのでは?』というようなコミュニケーションの取り方をしてしまうことがあったのですが、一度その場で考えて、監督や製作陣の意図を汲むようになりました。その部分で演じるうえでも視野が広くなった気がします」
プロデューサー業と俳優業を兼ねることで見えてきたことは多々あるという賀来。
どちらにも相乗効果が感じられた今回の取り組みを経て、さらなる思いが募ってきたという。