くらし情報『欧州最高裁、Googleに個人情報を含むリンクの削除要求に応じるよう命令』

2014年5月16日 14:40

欧州最高裁、Googleに個人情報を含むリンクの削除要求に応じるよう命令

EUでは2012年1月に「忘れられる権利(right to be forgotten)」を含む新しいデータ保護法案が出されている。今回の裁定は、これを支持するものとなる。一方で、忘れられる権利については検閲につながる可能性もあると注意を喚起する権利団体もある。

今回の欧州司法裁判所の判断について、Wikipediaの創始者Jimmy Wales氏は、「自分が知っているなかで最も大規模なインターネット検閲規定だ」とBBCに語っている。Wales氏は、情報を公開したニュースなどコンテンツ側に主要な責任があり、Googleは単に公開されている情報の発見を支援しているだけ、と続けている。

Reutersが5月14日に報じたところによると、この裁定が下った後、Googleにはたくさんのリンク削除要請が届いているという。Google会長のEric Schmidt氏は年次株主総会でこの件に触れ、「忘れられる権利と知る権利の衝突」とし、Googleはバランスをとることが大切と考えているとコメントしたことが報じられている。

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