国産バスが日本で最初に走ったのは広島市! 初代バスってどんなのだったの?
を提示したことがきっかけだったという。横川商店街で理事長をしている村上正さんは、「せっかく駅前を綺麗にするなら、『日本のバス発祥の地』の記念碑を建立してほしいと地元で要請しました」と説明する。
それを受けて市も快諾し、実物大のモニュメントを作るとの回答を得た。そして市は、モニュメント作りのために広島市立大学芸術学部の吉田幸弘教授に、CGでの立体画像の作成を依頼。「モニュメント作りに魅了された吉田教授は、『バスが横川商店街を疾走する動画』まで作成されました」と村上さん。
○復元には4,500万円必要
「ところが、市から『モニュメントは1度見に来たらそれでおしまいなので、いっそ自分たちで実物通りに復元されたらいかがか。ただし資金的援助などは一切できない』という信じられない提案がされました」(村上さん)。そして吉田教授を中心に、商店街・市民有志などで「レトロバス復元の会」が結成された。
「とりあえず、地元の自動車メーカーであるマツダを訪ねて復元計画を相談しました」と村上さんは言う。しかし、車1台作るのに大体4,500万円必要と提示されて意気消沈。それでも、「日本初の国産バス復元」を旗印に計画を続行することになったという。