”ゆっくりお金を殖やす” - 投資信託の新カテゴリー『スローファンド』とは?
こうした中、新たに登場したのが『スローファンド』というコンセプトです。
価格が大きく上昇することに期待するのではなく、株や債券、為替などの変動に左右されず、ゆっくりお金を殖やそうという考え方です。
資産運用というと、資産を大きく殖やさなければいけないと考えがち。
大きく殖やすには、金融商品の買いや売りのタイミングを見計らったり、市場の動向をウォッチしたりする必要があるため、たいていの人は運用に興味があっても「難しそう」と尻込みしてしまうのです。
でも実際には、大きなリスクをとってまで殖やす必要はなく、「預金+αがあれば十分」という人も多いはず。
日興アセットマネジメントの行ったアンケート調査でも、投資経験のない人の半数が、余裕資金があっても預貯金のような元本割れしない商品か、国債のようにローリスク・ローリターンで少しずつお金を殖やしていける商品を利用したいと答えています。
どのような市場環境でも、安定した”ほどよいリターン”を目指すスローファンドは、こうしたニーズに合った商品といえるでしょう。一方で、「値動きが大きくないと面白くない」とばかりに、多くの金融商品に積極的に投資したり、FX(外国為替証拠金取引)