十二指腸潰瘍になるリスク、血液型”O型”の人は”A型”の1.4倍に - 東大医科研
長い蛋白質を生成するT型のPSCA遺伝子は、細胞の分裂増殖を促し、腸粘膜を早く修復して十二指腸潰瘍になりにくくするが、細胞の増殖が進むことで胃がんのリスクが増加する。
一方、短い蛋白質を作るC型のPSCA遺伝子は、免疫細胞を活性化し、この免疫細胞の攻撃を受けることで十二指腸潰瘍のリスクが高くなるものの、胃がんのリスクは低減するという。
また、これらの遺伝子タイプを人種間で比較した結果、日本人では胃がんになりやすく十二指腸潰瘍になりにくいタイプが、11の人種の中で最も多いことが明らかになった。
研究グループは、血液型やPSCAの遺伝子を調べることで、十二指腸潰瘍や胃がんになるリスクが予測でき、予防や早期発見につながるとしている。
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