航空トリビア (14) 地上と機内では異なる味覚、繊細な味わいのワインはどう選ぶ?
どういう風に合うのかもメニューカードに書かれていて、舌だけでなく、頭でもミールサービスを楽しませてくれる。
他にも多くの航空会社が「悪条件」の機内でおいしく味わえるワインを選ぶ工夫をしている。
エコノミークラスのワインの種類が多いのはニュージーランド航空だ。
赤と白が2種類前後、それに地元のキーウィワインも積んでいる。
ただし、ニュージーランド航空は特別で、ほとんどの航空会社は白と赤が1種類ずつなので選択の幅は狭い。
それでも、工夫すればおいしく食べられる。
筆者がタイ航空に乗ったとき、当然のごとくタイ料理が出た。
ビールが合うのは分かっているのだが、どうしてもワインが飲みたくて、赤と白のどっちが合うのかをキャビンアテンダントに聞いてみた。
彼女もよく分からないというので、しばらく2人で考えた末、赤ワインを選んだらおいしかった。
そんな経験もある。
ちなみに、機内でトマトジュースを飲んでいる人が多いのを常々、不思議に思っていが、あるとき、機内食の開発担当者がその理由を話してくれた。機内では気圧の違いでトマトジュースがもつ、あの独特の臭みが消えてちょうどいい具合になるそうである。