鉄道トリビア (145) 雪解けとともに時刻表から姿を消す路線と駅がある
だ。
ガーラ湯沢駅はJR東日本が運営するスキー場に直結した駅で、スキーシーズンしか営業しない。
この駅には東京から上越新幹線が直通するけれど、それもスキーシーズンだけ。
列車時刻表のページも同様で、スキーシーズンにはガーラ湯沢駅が掲載されているけれど、シーズンオフには削除されてしまう。
ガーラ湯沢駅は1990年に開業した。
JR東日本の発足から3年目のことだ。
鉄道以外の新事業を開拓するアイデアを社内公募したところ、スキー場開発のアイデアがあり、「駅から直結、東京から日帰りできるスキー場」としてガーラ湯沢スキー場が開発され、そのアクセスのために駅がつくられたという。
もともとここは上越新幹線の保線基地があり、駅を作る用地の確保も容易だったとのこと。
スキーシーズンしか使われない臨時駅だから、シーズン以外は閉鎖される。
ゆえに時刻表の地図からも消去されてしまうというわけだ。
それを知っていれば、時刻表の巻頭の地図を見ただけで、冬の時刻表か夏の時刻表か判別できる。スキー場の営業期間にもよるけれど、だいたい12月号から5月号までは地図上に現れ、6月号から11月号までは消えているようだ。