日本全国鉄道名所探訪 (1) 紀州鉄道西御坊駅 - 「まるで時が止まったかのような」終着駅
1989年、西御坊~日高川間が廃止されましたが、それから長い時間が経過したいまも、西御坊駅から先の線路の大部分が残されたまま。
ただし、西御坊駅に設置された車止めと木製の柵によって、いまではそこを列車が行き来することはありません。
すっかり街の風景に溶け込んだ紀州鉄道の線路跡を眺めながら、かつての終点・日高川駅の跡地まで歩きたいと思ったものの、旅行日程の都合もあり、行けませんでした。
もうひとつ、このときの訪問で悔やまれるのが、レトロな2枚窓の気動車キハ603を見られなかったこと。
当時はまだキハ604(予備車)とともに健在で、土休日を中心にキハ603が運転されると聞いていたのですが、訪問当日は北条鉄道から譲り受けたレールバス、キテツ1が使用されていました。
結局、再訪の機会を得られないままキハ603は引退し、現在はキテツ1・キテツ2による運転に。
ただし、キハ603は現在も保存されているとのこと。
ときどき車両公開も行われるみたいなので、機会があれば日高川駅跡地とともに訪ねてみたいところです。
レトロな車両は引退したものの、「まるで時が止まったかのような」西御坊駅はいまも変わらない様子。