2012年5月28日 08:46
マネーのトリビア (21) 決算ニュースに出てくる、粗利益、営業利益、経常利益、最終利益、どう違う?
があり、借入金の返済や利子など、本業以外での「営業外費用」もあります。
営業利益に営業外収益を加え、営業外費用をマイナスしたのが、「経常利益」。
これは、会社の事業全体の利益といえます。
本業が順調でも、借入金が多くて返済や利息の負担が重かったりすると、経常利益は少なくなります。
経常利益に、臨時収入である「特別利益」を加え、臨時支出である「特別損失」を差し引いたのが「税引き前当期純利益」。
特別利益は不動産の売却益など、特別損失は災害による損失などです。
税引き前当期純利益から、それにかかる法人税などの税金を差し引いたのが「当期利益」で、「純利益」「税引き後利益」、あるいは、最終的に会社に残ったお金ということで「最終利益」とも呼ばれます。
これらのうち、その1年の会社の業績という点では、「経常利益」が重要です。
また、「増収増益」などは、「売上高」と「当期利益」を表しています。増収増益は売上高と当期利益の両方が増えたということ。
減収増益なら、売上高は減ったけれど、コスト削減などで当期利益は増えたといったことが考えられます。
利益に関する言葉を理解すれば損益計算書が読めます。