2012年5月28日 08:46
マネーのトリビア (21) 決算ニュースに出てくる、粗利益、営業利益、経常利益、最終利益、どう違う?
日本は3月決算の会社が多く、4~5月にかけて、各会社が発表した決算内容のニュースを目にする機会が増えます。
決算に関しては、粗利益、営業利益、経常利益、最終利益といった似たような言葉をよく見かけますが、それぞれの違いはなんなのでしょうか。
「○○利益」という用語は、会社が1年間にいくら利益を上げたかを表す「損益計算書」に出てきます。
損益計算書は、会社に出入りしたお金を順番に引いたり足したりして、最終的にいくらもうかったかがわかる仕組みになっています。
損益計算書の一番の上にあるのが「売上高」。
これは、会社がモノやサービスを売って得たお金。
本業から得られた収入です。
そこから、原価を差し引いたのが「売上総利益」、いわゆる”粗利益(あらりえき)”です。
会社が事業を行うには、人件費や広告宣伝費その他のコストがかかります。
それらを「販売費及び一般管理費」として「売上総利益」から差し引いたのが「営業利益」。
これは、本業での利益といえます。
売上高が伸びていても、ムダな経費がかかっていると会社に残るお金が減り、営業利益は少なくなります。
会社には本業による収入のほかに、例えば受け取った配当や預金の利息などのように本業以外から入ってくる「営業外収益」