2012年5月15日 11:46
箱根登山鉄道新型車両、2014年春登場 - 箱根の自然にマッチしたデザインに
小田急箱根ホールディングスは14日、都内で記者発表会を行い、箱根エリアのさらなる魅力向上に向け、総額約35億円規模の大型投資を実施すると発表した。
この一環で2014年春、箱根登山鉄道に17年ぶりの新型車両が誕生する。
新型車両「3000形(仮)」は単車2両を製造予定で、総製作費は約8億円。
通常は2000形2両固定編成と連結し、3両編成で運転されるが、新型車両同士の2両編成での運転も可能だ。
VVVFインバータ制御、回生ブレーキ、LED照明の採用で環境に優しい車両をめざし、バリアフリー化も行う。
竣工は来年10月、営業開始は2014年4月中旬を予定している。
デザイン設計は小田急ロマンスカーVSE(50000形)、MSE(60000形)にも参加した岡部憲明氏が代表を務める岡部憲明アーキテクチャーネットワークが担当。
箱根の自然にマッチした車体デザインとし、側面ガラスを大型化。
また、車内を先頭展望ゾーンとクロスシートゾーンに分け、先頭展望ゾーンに展望窓を配置するなど、車窓風景を存分に楽しめる車内レイアウトになるという。
小田急箱根ホールディングス取締役社長、和田雅邦氏は、箱根登山電車の新型車両について、「鉄道を愛するお客様の希望をかなえることと、輸送力増強が挙げられます。