今年4月に成立した2012年度の一般会計歳出総額は、90兆3,339億円となりました。
東日本大震災の復興経費は新設した特別会計に計上しており、実質的な国の歳出総額は96兆円台と過去最大となる見通しです。
一方、一般会計歳入総額は、税収が42兆3,460億円、新規国債発行額は44兆2,440億円となっており、当初予算ベースで3年続けて「借金」が税収を上回るなど、国の財政は不健全な状況が続いています。
こうした国の予算などを見るにあたって、「兆円」という数字はあまりに大きく実感に乏しいため、下表で、政府予算を一般の家計に例えてみました。
なお、下文の( )内は政府予算の該当部分を示します。
家計の年収を480万円と仮定すると、月々の給与(税収+税外収入)は40万円となります。
家計(政府予算)における1ヵ月の生活費(一般歳出)は、通院・薬代、祖父母への給付(社会保障)のほか、教育費(文教および科学振興)、家の修理代(公共事業)などがかかるため、合計で45万円が必要です。
既に、この時点で家計は赤字ですが、その他にも、田舎への仕送り(地方交付税交付金)に14万円、ローン元利金返済(国債費)