くらし情報『鉄道トリビア (154) 航空会社の国内便が電車だった!?』

鉄道トリビア (154) 航空会社の国内便が電車だった!?

その中にこの列車の「航空券」も綴じ込まれた。

チケットだけでは他の航空便とは見分けがつかなかった。

筆者は1983年、デュッセルドルフ空港からフランクフルト空港へ向かう「LH1003便」に「搭乗」。

発車後すぐドリンクのサービスがあり、食事も提供された。

ドイツパンとサラダ、ハム、ヨーグルトなどが、機内食とまったく同じように、ルフトハンザのロゴ入りの盆や皿に載っていたことを記憶している。

「ルフトハンザ・エアポート・エクスプレス」はもくろみ通りの好成績となり、1990年には第2の路線としてフランクフルト~シュトゥットガルト間でも運行された。

こちらも約200kmで、短距離国内線を列車で代替した形だ。

ただし、こちらは電車ではなく、機関車牽引の客車で運転されたという。


車体はET403形電車と同じく、ルフトハンザ航空のトレードマークの黄色で、紺色のロゴマークが入っていた。

好評だった「ルフトハンザ・エアポート・エクスプレス」のフランクフルト~デュッセルドルフ線だが、その後はET403形電車の老朽化もあり、1993年に廃止されてしまった。

フランクフルト~シュトゥットガルト線も、ドイツ国鉄のインターシティー網に統合される形で廃止された。

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