航空トリビア (17) なぜLCCの旅は自由度が高いのか
つまり、国内線や新幹線と同じ感覚で使えるのだ。
具体的にこんなケースがある。
上海でおいしい広東料理を食べ、香港でスパや高級系ホテル滞在を楽しみ、シンガポールでカジノにチャレンジし、クアラルンプールで値ごろ感のある買い物をする。
この旅をLCCですると、茨城→上海、上海→香港を春秋航空、香港→シンガポールをジェットスター・アジア、シンガポール→クアラルンプールをエアアジア、クアラルンプール→羽田をエアアジアという効率的なひと筆書きの旅ができる。
値段は時期によるが、今年6月下旬から7月上旬までの間なら、全部で約3万3,000円と激安だ。
エアアジアのように燃油代がゼロのケースもあるなど、LCCは燃油代の負担も小さい。
これと同じルートを回れるレガシーキャリアはない。
そう、ないのだ。
どんな航空会社にも乗れる、いわゆるノーマル運賃を使えば回れるが、値段がベラボーに高く論外だ。
あえてレガシーキャリアを使うなら、上海と香港の旅、シンガポールとクアラルンプールの旅と、2回に分けなければならない。値段も高くなり、同時期で、前者が中国東方航空利用で2万1,000円、後者がシンガポール航空利用で3万8,000円、合計5万9,000円。