患者の10人に1人は自分の薬について理解していない―透析医療が抱える課題
秋澤教授によると、透析患者は排尿により、身体にとって余分なリンやカルシウムを体外に出すことができないため、これまでは、リン吸着薬を使用するなどして治療を行ってきたが、治療薬に含まれるアルミニウムが体内に吸収されて、透析脳症を起こすなどの弊害も認められてきたという。
しかし、今回のガイドライン改訂を機に、リン吸着薬の投与量上限などが定められたことによって、透析患者のさらなる予後向上が期待される。
第2部では、社団法人 全国腎臓病協議会会長・宮本高宏氏が、「透析患者の治療における実態とガイドライン改訂への期待」についてトークを展開。
自身も腎臓病を発病して以来、透析治療を受け続けているという宮本氏は、一患者としての視点から透析治療における患者の正しい心構えを力説した。
宮本氏によると、透析治療生活においては、治療を受けることと同等に、徹底した自己管理を行うことが大切とのこと。
これには、「検診で異常値が出たときに早めに再検査を行う」、「腎臓が悪いと指摘されたら、今後どのような症状があらわれる可能性があるかなどを自分で調べて、病気について理解する努力をする」など、きちんと自分の身体と向き合う姿勢をもつことも含むという。