患者の10人に1人は自分の薬について理解していない―透析医療が抱える課題
また、透析患者を対象にインターネットによるアンケート調査を行ったところ、「現在、自分が飲んでいる薬がどういったものであるか十分理解していますか?」との質問には1割が「していない」と回答。
「透析や関係する薬について自分で調べていますか?」という質問には3割弱の患者が「まったくしていない」もしくは「ほとんどしていない」と答えているという。
宮本氏は、「こうした結果にも、患者の自己管理の不十分さが表れている」と話し、患者自身に“主体者として”の医療への参画意識を持ってもらうことの必要性を訴えた。
また、医師、製薬会社、機器製造会社、患者、コ・メディカルそれぞれが協働して、医療を構成している状態が理想だと説明。
「すべての患者が、医療を施す側との信頼関係を築くことができ、一日でも長く笑顔で毎日を楽しんでほしい」との言葉で講演を締めくくった。
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