銀行トリビア (10) 銀行の『為替ディーラー』って何をしているの? どんな人ならなれる?
:顧客の注文をインターバンク市場でさばく
プロップディーラー(ポジションテイカーともいう):銀行自身が利益を得る目的で外貨取引を行う
(インターバンクディーラーとプロップディーラーははっきり分かれていないことも多いようです)例えば、ある日本企業が製品を米国に輸出し、代金として受け取った米ドルを売って日本円に換えたいとします。
企業の担当者は「米ドル売り・円買い」の注文を銀行のカスタマーディーラーに出します。
カスタマーディーラーはその注文をインターバンクディーラーに伝え、インターバンクディーラーはEBSに表示されるドルの売り値・買い値を見ながらいちばんいいレートで米ドルを買ってくれる相手を探し「米ドル売り・円買い」の取引を成立させる、といった流れになります。
為替ディーラーというイメージに最も近いのが「プロップディーラー」でしょう。
いくつものコンピューターディスプレイで刻々と変わる為替の状況を見ながら、自分自身の判断で外貨の売り買いを繰り返して利益を上げていきます。そのためには、世界中の為替市場の動向や経済指標などを絶えずチェックし、海外のディーラーとも情報交換します。
外国為替取引は英語で行われるので、英語力は必須。