銀行トリビア (11) 「ネット銀行」、一般の銀行と違うのは”ネットで取引”することだけ?
ネット銀行の最大の特徴はネットで残高照会や振り込みなどができる点ですが、それは、一般の銀行のネットバンキングでもできますよね。
ネット銀行独自の特徴としては、支店がない(あってもごく少ない)
通帳がない
自前のATMがない
ということが挙げられます。
銀行の支店はたいてい人通りの多い場所に建っているので、店舗の賃貸料などがかかるうえ、窓口や営業職員などの人件費も必要です。
また、通帳は預金者は無料で作ってもらえますが、その費用は銀行が負担しています。
通帳は預金者数と同じかそれ以上の数あるわけですから、やはりかなりのコスト。
ATMも、第9回「銀行やコンビニのATM、『時間外手数料』がかかるのはなぜ?」に書いたとおり、機械やメンテナンスなどにお金が必要です。
ネット銀行は、こうしたさまざまなコストがかからない分、振り込み手数料などを安くしたり、預金の金利を高くしたりできるわけです。
「手数料が安くて金利が高いのには、何かウラがあるんじゃないの?」と怪しむ人を時々見かけますが、理由はこうしたコストにあるのです。
ネット銀行など新しい形の銀行は、収益源も一般の銀行と違っています。