2012年7月25日 17:47
2012年上半期の「貿易収支」、”過去最大の赤字” - 液化天然ガスなど輸入増
財務省は25日、2012年上半期(1月~6月)の貿易統計速報(通関ベース)を発表した。
それによると、上半期の貿易収支は2兆9,158億円の赤字となり、半期ベースで過去最大の赤字幅を記録した。
火力発電燃料の液化天然ガスや原粗油の輸入が膨らんだことなどが、赤字の主な要因と見られる。
上半期の輸出額は前年同期比1.5%増の32兆5,969億円で、3期ぶりの増加。
一方、輸入額は同7.4%増の35兆5,113億円で、5期連続の増加となった。
輸出品目については、自動車が前年同期比38.0%増、自動車の部分品が同16.3%増、金属加工機械が同17.2%の増加。
一方、半導体等電子部品は同9.1%減、プラスチックは同10.7%減、鉄鋼は同6.0%減となっている。
輸入品目を見ると、液化天然ガスが前年同期比49.2%増、原粗油が同15.7%増、通信機が同33.1%の増加。
反対に非鉄金属は同28.1%減少した。
地域別貿易動向を見た場合、米国への輸出額は前年同期比21.0%増の5兆5,755億円で、3期ぶりの増加。
輸入額は同3.6%増の3兆926億円で、2期連続で増加し、これらを差し引くと2兆4,829億円(同52.9%増)