2012年8月13日 16:13
4~6月期の「実質GDP」は年率1.4%増--4期連続プラスも、伸び率は大幅鈍化
内閣府は13日、2012年(平成24年)4~6月期四半期別GDP(国内総生産、季節調整済み)速報を発表した。
それによると、2012年4~6月期の実質GDP成長率は、前期(1~3月期)比0.3%増、年率換算で1.4%増と、4四半期(12カ月)連続のプラスとなった。
しかし、伸び率は前期の年率5.5%増から大幅に鈍化した。
景気実感に近いとされる名目GDPの成長率は、前期比0.1%減、年率換算で0.6%減少した。
GDPの寄与度について見ると、実質GDPは国内需要(以下、内需)が0.4%増、財貨・サービスの純輸出(輸出-輸入)が0.1%減。
名目GDPは内需が0.1%減、財貨・サービスの純輸出(同)が0.0%減で横ばいとなった。
民間需要のGDPの内訳を見た場合、民間最終消費支出は、実質GDPが0.1%増(前期1.2%増)、名目GDPが0.3%減(同1.5%増)。
このうち、家計最終消費支出については、実質GDPが0.1%増と、5四半期連続のプラスとなったが、前期の1.2%増から縮小した。
これについて内閣府は、エコカー補助金による押し上げ効果が鈍ったことが大きいと分析している。