四国でお遍路さんになるために必要な準備&アイテムが知りたい!
ところで、お遍路の全行程は約1,400kmに及び、また宗教的な意味合いも深いことから、巡礼に当たって身支度することが決まりとされている。
どのような支度が必要なのか、お遍路の旅を専門に扱っている旅ネット四国の代表取締役である秋山忠さんに話を聞いた。
「お遍路は、光に満ちた四国の大自然の中、お大師様(弘法大師)とともに心と身と体をみがき、八十八の煩悩を一つひとつ取り除き、大自然の中で生かされている喜びにひたると同時に、自分自身を見つめ直す修行の旅ですから、身を清める装束が必要です」。
具体的には、まず、外を歩くのに欠かせない「菅笠(すげがさ)」が必要だ。
その傘にきちんと”同行二人(どうぎょうににん=弘法大師とともに歩いていますよ、という意味)”などの決まり文句が記されていれば、お堂の中でも笠(かさ)を取らずにそのまま礼拝していいとされている。
そして、忘れてはならないのが、「白衣(はくえ・はくい)」。上下白づくめが基本で、道中着と判衣の2着用意することが必須である。
「ご宝印をいただくため、洗えないので注意してください。
また、すべてのご宝印が高野山奥の院でそろった判衣は、自分が死んだあと、家宝としてのこすこともできますが、冥土へ旅立つ晴れ着にもできます」