くらし情報『「お金」に興味を持つという事 - セゾン投信・中野社長の半生記 (17) 日本の「投資信託」もすでに50年以上の歴史 - その”独自”の成り立ちとは?』

2012年9月4日 10:11

「お金」に興味を持つという事 - セゾン投信・中野社長の半生記 (17) 日本の「投資信託」もすでに50年以上の歴史 - その”独自”の成り立ちとは?

証券の要求に沿った商品組成、そしてファンドは証券会社の営業マンが売りやすい、すなわち販売手数料を効率よく稼ぐことができる売れ筋ファンドを次々と粗製乱造していく構造になってしまったのです。

そしてこの系列構造によって、日本の投信業界は証券会社の下に存在する、社会的地位の低い産業に位置付けられてしまったのでした。

こうした成り立ちのまま、投資信託会社は永らく大蔵省所管の免許制で、証券会社系列以外には免許は与えられず、その門戸は閉じられたままでした。

1990年代に入り、金融規制緩和で外資系金融機関系列に免許が与えられるようになり、その後日本の銀行、保険会社などの金融機関系列の投信会社も認められるようになりました。

それでも免許を取得できるのは金融機関の資本による運用会社のみ。

私が初めて投信会社設立を思い立ったころは、非金融機関資本での免許は不可能と言われていた時代だったのです。

そして銀行系も外資系も脈々と築かれてきた販売会社主導の投信業界のヒエラルキーを変えるには至らず、銀行系は系列銀行の窓販主体に、外資系は販売会社たる証券、銀行におもねって商品を扱っていただく、という「下から目線」

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