2012年9月10日 16:17
7月の経常収支、「所得収支」は黒字幅が拡大・「貿易収支」は赤字転化
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財務省は10日、海外とのモノやサービスの取引や投資の状況などを示す7月の国際収支状況(速報)を発表した。
それによると、7月の経常収支は6,254億円となったが、黒字幅は前年同月比と比べて40.6%縮小したことが分かった。
貿易・サービス収支は、7,197億円の赤字(前年同月比赤字5,951億円増)。
貿易収支が赤字転化したと同時に、サービス収支も赤字幅を拡大したため、4カ月連続の赤字となった。
季節調整値ベースでは、2011年3月から17カ月連続の赤字となる。
貿易収支は、前月の1,120億円の黒字から3,736億円の赤字(前年同月比赤字5,154億円増)に転化。
これは、半導体等電子部品や鉱物性燃料などを中心に輸出が減った一方、液化天然ガスの価格上昇などにより輸入が増加したことが要因と考えられる。
輸出額は5兆1,184億円で、前年同月比4,120億円(7.4%)の減少、輸入額は5兆4,919億円で、前年同月比1,034億円(1.9%)の増加。
なお、輸出は前年同月比で2カ月連続の減少、輸入額は同2カ月ぶりの増加となる。
また、同省関税局がまとめた7月分貿易統計(通関ベース)