大分・長湯温泉のシュワッと泡立つラムネ温泉はラムネの味がする?
と名付けたのがきっかけだという。
そのラムネの湯を日帰りで体感できるのが、長湯温泉のシンボル的存在である「ラムネ温泉館」だ。
館内にあるラムネの湯の炭酸濃度は1380ppm。
まるでサイダーをコップに注いだ時のように、肌にびっしりと泡が付着する。
また、隣には42度の「にごり湯」もあるが、泡はそれほど目立たない。
ふたつの違いを施設の人に尋ねてみると、「ラムネの湯は温度が32度と低温なんです」という答えが返ってきた。
炭酸泉を瓶入りサイダーに置き換えて見ると、低温である理由が分かる。
サイダーを高い所から勢いよくコップに注ぐと激しく泡が吹き出て、後に残るのは気の抜けた液体だ。
また、気温が高い場所に放置しても炭酸は蒸発してしまう。
つまり、高濃度の炭酸ガスを含む温泉でも、浴槽に達するまで時間がかかる、もしくは温度が高いと蒸発してしまう。
ラムネ温泉は自家源泉で浴槽まで近いうえ低温なので、目に見えるほどの大粒の炭酸ガスが残っているというわけだ。ちなみに、ラムネ温泉館の湯は、炭酸が抜けやすいとされる40~50度の高温でも高濃度の炭酸を含んでいるのが特長。
たとえ泡が見えなくても、炭酸ガスの効能は期待できる。