大分・長湯温泉のシュワッと泡立つラムネ温泉はラムネの味がする?
前述のにごり湯も炭酸濃度は、911ppmと意外なほど多かった。
効能はさておき、とにかく湯が心地いい。
硫黄の匂いがほんのり漂い、全身に湯がじわっと染みいる感じ。
炭酸ガスが血行を促進するせいか、湯上がり後も体はポカポカだ。
温泉施設や旅館ごとに源泉が違うので、泡の感じや湯色の違いも楽しめる。
長湯温泉が「日本一」といわれる理由は、個性の豊かさにもあるのだろう。
さて、ラムネ温泉の謎が解けたところで、いよいよ温泉水を飲んでみた。
ん、確かに舌の上がシュワシュワするけれど、鉄っぽくて少し塩味もする。
これはラムネじゃないなぁ。
では、砂糖を入れたらサイダーみたいな味になるのか?長湯温泉観光案内所の坂田まちえさんに聞いてみると、「お水と炭酸泉は成分が違い、炭酸泉は炭酸ガスの他に塩分や鉄分などいろいろな成分が含まれているので、サイダーみたいな味にはなりませんよ」とのこと。
なるほど。
さらに、胃腸病や便秘に効能があるといっても「お腹がゆるくなることがあるので、コップ1杯程度をゆっくり飲んでくださいね」とアドバイスまでいただいた。
ラムネの味はしなくても、これはやはり、おみやげに持って帰りたい。