マネーのトリビア (30) JALが”再上場”しましたが…そもそも「上場」ってどういうこと?
この基準を満たし、取引所による審査にパスしなければ、上場できません。
また上場したあとも、業績や経営・財務の状況を決められたルールに従って定期的に公表することが義務づけられます。
したがって、上場し、上場を維持していくためには、多くの手間とコストがかかります。
それでも上場するのは、多くの資金が集められるだけなく、上場していることによって、規模の大きいしっかりした会社だという、いわば「お墨付き」をもらうことになるからです。
「上場企業」というステイタスによって信頼度や知名度が上がれば、ビジネスがしやすくなったり、優秀な人材が集めやすくなったりするのです。
日本には株式会社が100万社以上あるそうですが、そのほとんどの株式会社は規模が小さく、上場を必要としていません。
上場しているのは4000社あまりにすぎませんが、大きくて有名な会社はほとんどが上場会社です。
一方、大きくてよく知られていても、あえて上場していない会社もあります。
例えば、毎日新聞社やサントリー、竹中工務店などです。
いったん上場しても、問題があれば上場の資格を失います。
例えば、株主数が一定数より少なくなったり、会社の資産より借金のほうが多い状態が続いたりすると「上場廃止」