くらし情報『この犬はどんな犬!? 犬種を学んでみよう (9) 英国の王室で愛された小さな“騎士” -キャバリア』

この犬はどんな犬!? 犬種を学んでみよう (9) 英国の王室で愛された小さな“騎士” -キャバリア

この犬はどんな犬!? 犬種を学んでみよう (9) 英国の王室で愛された小さな“騎士” -キャバリア
■キャバリア・キングチャールズ・スパニエルの歴史
「キャバリア」あるいは「キャバ」の愛称で親しまれているキャバリア・キングチャールズ・スパニエル。

イギリス原産の小型犬として知られています。

「キャバリア(Cavalier)」は「騎士」を意味し、「キングチャールズ」は、17世紀のイングランド王・チャールズ1世、2世に大変愛されたことに由来します。

特にチャールズ2世はこの犬種に夢中になったあまり、国王としての職務を怠り非難されたとの逸話も残っています。

スペインやフランスの鳥猟犬を祖先とする小型のスパニエル犬は、16世紀以降、イギリス王室の愛玩犬として長くかわいがられてきました。

当初はマズル(鼻口部)の長い犬でしたが、18世紀に入り、よりマズルの短い犬が流行したことにより、バグやチンなどと交配され短ふん種(マズルの短い種)へと変化し、のちにキングチャールズ・スパニエルの名を得ます。

短ふん種の流行に伴い、とがった鼻のスパニエル犬はほとんど忘れられた存在となってしまいます。

1920年代に、裕福なアメリカ人、ロズウェル・エルドリッジはチャールズ2世の肖像画に描かれたスパニエル犬の姿に魅せられ、多額の懸賞金をかけ、その復活に奔走します。

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