知る人ぞ知る“ナス王国”新潟県で、品種別のおいしい食べ方を教わった!
新潟のナスの収穫期は、だいたい6月から8月。
1年間の収穫のほとんどがその時期に集中するという。
さらに、栽培のほとんどが「露地栽培」のため、強風で柔らかい実が傷つくなど、気候にも大きく左右されるのだ。
例えば2012年は、気温が高かったことでナスの花が落ちたり、病気や虫の被害が多くみられたりしたそうだ。
ふむ。
作付面積と収穫量が比例しない理由は分かった。
しかし、それ以上に不思議なのは、出荷量が少ないことだ。
その理由を尋ねたところ、「新潟の夏の定番として、ほとんど自分たちで食べてしまうから、という理由が一番大きいかもしれません」と甲野さん。
一番おいしいものは、自分たちで食べてしまう。
これは、当たり前のことかもしれない。
売るのも惜しいというその味を、ぜひ確かめてみたいものである。
新潟県内で栽培されているナスは約20種類にものぼる。
そのため、ナスを用途によって使い分ける食文化があるそうだ。新潟県内で栽培されているナスは、下記のように分類される。
・「十全」系:黒十全ナス、深雪ナスなど
・「巾着ナス」系:長岡巾着ナス、魚沼巾着なすなど
・「丸ナス」系:越の丸ナス、大福丸ナス、梵天(ぼんてん)