広島県東広島市、実は日本三大酒処のひとつって知ってた?
広島県のほぼ中央に位置する東広島市には、多くの歴史ある建物が残されている。
特にJR西条駅近くには、昔ながらの白壁やなまこ壁、赤れんがの煙突などが立ち並んでいるのが印象的だ。
この一帯は「西条酒蔵通り」と呼ばれている。
なぜこの名がついたのかというと、ここに多くの酒造が存在するからなのだ。
西条で造られる酒は、全国新酒鑑評会(旧全国清酒品評会)においても高い評価を受けている。
しかも、神戸の灘(なだ)と京都の伏見と並び、「日本三大酒処」のひとつに数えられているほど。
西条はもともと水に恵まれた土地だったのだが、実はその水、酒造りにはあまり向いていない軟水だった。
東広島市観光協会の石川さんによると、東広島市の安芸津(あきつ)という場所で酒造りをしていた故・三浦仙三郎氏が、研究に研究を重ねて軟水醸造法を発明。
他の蔵元にもそれを伝えたことから、この地での本格的な酒造りがスタートしたのだとか。
また、精米機のメーカー「サタケ」が西条にあったことから、米を削る技術が発達し、次第に吟醸酒造りも盛んになっていったのだという。
現在、JR西条駅から半径約1kmの範囲に蔵元が8つ(市内全域では11)