あいさつと同時にお辞儀をしてはいけない!?-和のマナースクール
お茶を出してくれたことに感謝し、正面に口をつけることを遠慮しなければならないという。
先生が「なぜその動作のほうがよいのか」、「そのマナーが生まれるまでの背景」などを細かく教えてくださるので一つ一つ納得できる。
緊張の連続だったお稽古も、先生のお話に聞き入っているうちにあっという間に終了。
生徒を厳しく指導するものの、「お稽古は失敗の場所。
ここでたくさん失敗して、外で堂々としてほしい」といわれて少し気が楽になる。
さまざまなマナーを覚えるのはとても大変だが、先生いわく、「暗記ではなく、かたちを身につけることが大事」とのこと。
「かたちは型に(かた)に血(ち)が通って初めてできあがるもの。
型だけ覚えればよいというものではないのです。
相手が何をすれば喜ぶのか、自分なりの『血』を入れると考えれば難しくないはずです」という。
「和のお作法学校」の上級クラスでは、テーブルコーディネートや手紙、手土産のマナーも学ぶことができる。
上級クラスをマスターした人にはディプロマ試験があり、「和の伝道師」として教える側に立つ道も開けるという。
日本人に生まれたからには、和のマナーを身につけて美しくふるまいたいもの。