くらし情報『鉄道トリビア (178) 日本一高い鉄道駅にはバスしかこない』

鉄道トリビア (178) 日本一高い鉄道駅にはバスしかこない

室堂駅と大観峰駅を結んでいる。

この3.7kmの路線は、法規上は鉄道路線となっている。

鉄道事業法における鉄道事業の定義は「他人の需要に応じ、鉄道による旅客又は貨物の運送を行う事業(第2条)」となっている。

条文の中の「鉄道」は、専用の軌道という意味。

一般道路ではなく、自社専用の走行路を持っていれば、鉄のレールだろうとコンクリートだろうと、法的には鉄道と解釈される。

この法律上の鉄道については、鉄道事業法施行規則の第4条で説明されている。

鉄のレールで走る「普通鉄道」のほか、モノレールの「懸垂式鉄道」「跨座式鉄道」、新交通システムの「案内軌条式鉄道」、ケーブルカーの「鋼索鉄道」、リニモや中央新幹線のような「浮上式鉄道」、そして、トロリーバスの「無軌条電車」と、「これら以外の鉄道」となっている。

室堂駅が開業した1971年は、立山トンネルを普通のバスが走っていた。


しかし環境保全のために1996年にトロリーバスに転換された。立山トンネルトロリーバスは、専用のトンネル内で、バスに電力を供給する設備を備え、身内や自社の社員ではなく、よそからやってきた観光客を運ぶ。

だから鉄道事業である。

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