2012年11月7日 18:05
6種の香りを切り替える「香り噴射装置」開発。映像同時提示で臨場感UP
情報通信研究機構(NICT)はこのほど、6種類の香りを瞬時に組み合わせて提示できるコンパクトな「香り噴射装置」の開発に成功した。
NICTでは多感覚(視覚、聴覚、触覚、嗅覚)の情報に基づく超臨場感コミュニケーションを実現するために、嗅覚に訴える「香り」の噴射装置の開発を進めてきた。
2009年には、香りの噴射装置「マイクロ・アロマ・シューター(Micro-Aroma-Shooter)」を開発に成功。
しかし、そこで噴射できる香りは1種類に限定されていた。
このほど、NICTは6種類の香りを瞬時に組み合わせて提示できる香り噴射装置「マルチ・アロマ・シューター(Multi-Aroma-Shooter)」の開発に成功した。
香りを瞬時に切り替えて、小さな穴からユーザーの鼻をめがけて香りを噴射し、香りを出すタイミングと時間を操作することができる。
また、6種類の香りから複数を選択して、同時に提示できるようになった。
これにより、豊かな香りの表現が可能に。
香りの種類は6個の香源カートリッジを取り換えることで、多種多様に使用できる。
さらに映像との同期提示もできる。
マルチ・アロマ・シューターとPCをUSB接続し、「香りと映像の同期・編集ソフト」