三重県には、高級食材の“渡利かき”を使ったひつまぶしがある!?
柔らかい笑顔で語るのは、店主である浅尾さん。
では早速、評判のひつまぶしをいただこう。
注文すると、待ち時間も少なく、いい頃合いに登場した。
そこには特製のたれに煮込まれた、ご当地ブランド・渡利かきが、彩り鮮やかな錦糸卵に囲まれ盛り付けられている。
まず、1杯目は茶わんによそってノーマルにいただく。
さすが汽水湖で育った渡利かき。
臭みが全く感じられず、ただただ「うまい」の一言に尽きる。
続く2杯目は、さんしょう、わさび、のりを乗せて変化を楽しんで味わう。
ラストの3杯目は、そう、お茶漬けで。
お茶漬けといってもかきの煮汁のだしがポイント。
ここでも特製たれに煮込まれたかきとしょうがが、だし汁と絶妙にマッチしておりおいしい。
独特の臭みがあるかきを、ここまで香り豊かなひつまぶしへと展開させた浅尾さんの力量とセンスには脱帽である。
全国区の知名度とはまだいえない「渡利かきのひつまぶし」であるが、三重県に来た際にはぜひご賞味いただきたい。大変個性豊かな一品である。
●information 喜久寿司 紀北町海山区相賀849-2 【拡大画像を含む完全版はこちら】