2012年11月16日 11:14
メルシャン、ブドウ収穫の時間帯の違いが香りに影響を及ぼすことを解明
研究の結果、ブドウ中の前駆体3MHの含有量は、深夜から早朝にかけて増加し、日中減少する傾向が認められた。
また、前駆体3MHの構成成分であるグルタチオンの量は、前駆体3MHの生成量に対応して増減していた。
実際に、これらのブドウを使ってワインを醸造した場合においても、早朝に収穫したブドウから造ったワインの方が、日中に収穫したブドウから造ったワインと比較してより多くの3MHを含んでいることがわかった。
これらの結果により、前駆体3MHを一例として「夜収穫(ナイトハーベスト)」という収穫方法の科学的有意性について世界で初めて明らかにした。
またこれまでの研究から、ブドウ中の前駆体3MHの含有量は環境ストレスモデルにより変動することもわかっており、これらの知見は、産地ごとの特徴(いわゆるテロワール)の存在理由を科学的根拠を持って解明できる可能性を有しているという。
この研究成果「ブドウ収穫タイミングの違いが前駆体3MH(3mercaptohexan-1-ol precursors)濃度へ与える影響」は、17日にレンブラントホテル大分(大分県大分市)で開催される「ASEV 日本ブドウ・ワイン学会 2012年大会」にて発表される。【拡大画像を含む完全版はこちら】
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