2012年12月11日 10:33
パナソニック下請先は全国に3万1500社、シャープの2.6倍--中小の倒産増懸念
帝国データバンクは10日、パナソニックグループの下請け企業実態調査の結果を発表した。
それによると、同グループの下請け先企業は全国で3万1,513社、総従業員数は147万7,311人に上ることがわかった。
パナソニックグループとは、パナソニック本体を含め、同社の2011年度・有価証券報告書に記載がある主要国内連結子会社32社が調査対象。
抽出条件は、製造業、卸売業、サービス業の3業種(食品・繊維など同グループ本業と関連の薄い業態は除く)で、資本金3億円以下の企業(個人含む)を下請け先としたほか、同グループの複数社と取引関係がある企業については1社としてカウントした。
同グループの下請け企業の3万1,513社のうち、一次下請け先(仕入れ先)は6,032社、一次下請け先と取引を行う二次下請け先は2万5,481社となり、同業のシャープグループの1万1,971社(総従業員数67万7,561人)と比べると約2.6倍に達した。
下請け企業の合計を都道府県別に見た場合、1位は東京都の7,472社(構成比23.7%)、2位は大阪府の6,178社(同19.6%)となったが、一次下請け先の数だけ見ると大阪府が1,549社でトップ。