2012年12月17日 17:03
藻由来のDHAで児童の読解力が向上! - オックスフォード大学最新臨床研究
DHA(ドコサヘキサエン酸)は、生活習慣病予防や脳の活性化、知能の発達などに貢献することで知られている。
このほど、英オックスフォード大学の最新の臨床研究により、藻由来のDHAを多く食べると、学校成績の標準以下である児童の読解力に向上がみられたことが発表された。
12月13日、本研究の臨床試験の主任研究員を務めたポール・モントゴメリー博士が来日し、研究説明会が開催された。
ポール・モントゴメリー博士によると、藻類や魚介類に多く含まれているDHAは、最適な細胞信号伝達に不可欠な細胞膜の流動性を高める働きがあるという。
脳の発達に良いと認識されている理由として、DHAは脳の乾燥質量の6~10%を占めており、脳の成長や接続性に影響を与えることが挙げられている。
また、DHAの欠乏によって視覚処理の初期段階における脳膜の信号が1,000倍以下に低下することがあり、暗視力の低下やその他の視覚、空間注意力関連の処理問題につながるという。
今までのDHAに関する研究では、発達性協調運動障害を有する児童にDHAを多く食べさせると、行動・態度に緩和がみられ、読解力も向上するという結果が発表されていた。