2013年5月4日 11:19
珈琲はホットケーキとともに! 大阪府に現存する昭和レトロな喫茶店巡り
なども人気だ。
今や数多くの店舗を展開している丸福珈琲だが、なかでも千日前本店の歴史を感じさせる佇(たたず)まいは格別だ。千日前通りから相合橋筋というアーケード街に入ってすぐのところにあり、2フロアある広い店内はヨーロッパ調のアンティークな調度品や内装で統一。つい長居してしまいたくなる、実に落ち着ける雰囲気となっている。
ちなみに同店は、田辺聖子の小説の舞台としても登場しており、何と昭和天皇にコーヒーを献上した経歴もある。
大阪ミナミの繁華街中心部、道頓堀筋からほど近くにあるのが、戦後間もない昭和21年(1946)創業の「純喫茶 アメリカン」。今も店構えや広い店内の内装は昭和レトロな雰囲気たっぷりで、どこか“デパートの食堂”といった趣も感じられる。ちなみに、当時は敗戦国ということもあって「アメリカン」という名前を使用できず、“花月”という屋号で営業していたそうだ。
ブルーマウンテンやハイマウンテンなど8種の豆を使用したブレンドコーヒー(530円)に加え、この店で是非注文しておきたいのが「特製ホットケーキ(550円)」。数種の小麦粉をミックスして特製銅板で焼き上げたこだわりの逸品で、フンワリとした食感と、玉子とバターの香りが口の中いっぱいに広がる同店一番の名物メニューだ。