【エンタメCOBS】ドップラー効果で天気が分かる?
次に、音波の発生源が観測者に近づいてくる時は、波が圧縮されるために波長は短くなり、逆に遠ざかっていく時は、波が広がるために波長は長くなります。
そして、この波長は周波数に反比例するため、波長が短くなるほど周波数は高くなります。つまり、高い音として聞こえます。
これらのことから、音の発生源が近づいてくる時には、波が圧縮されて波長が短くなるため、音も高く聞こえます。
一方、音の発生源が遠ざかって行く時には、波長が長くなるため、音も低く聞こえるわけです。
そしてこのような現象は、同じように波としての性質を持つ、電波や光に対しても成り立ちます。
■電波での活用
ドップラー効果を電波に応用したものは、身近なところでいろいろと使われています。
その中で、もっとも分かりやすいものが、速度を測る仕組みです。
具体的な例としては、野球でピッチャーの球速を計るための「スピードガン」や、自動車の速度違反取締装置「オービス」などがあります。
これらの場合、ボールや自動車など、測定する対象物に対して電波を照射し、元の波の周波数と当たった後に反射してくる波の周波数との差を測定することで、その対象物の速度を求めることができるという仕組みです。