【雑学キング!】「なおざり」と「おざなり」、どちらを使えばいいの?
正直、どちらも「いい加減」を意味する言葉であることはわかりましたが、微妙な違いとなるとよくわからない……。さらに解説していただきました。
「『おざなり』の解釈の頭に『当座しのぎ』をつけてみましょう。すると、2つの言葉の違いに気づきませんか?」
「当座しのぎ」とは、その場だけを間に合わせる、一時しのぎという意味です。つまり、「おざなり」とは、その場しのぎでいい加減に物事を処理する様子をあらわします。
「おざなり」はいい加減ではあるけれど、一時しのぎで何かをする。しかし、「なおざり」は何もしないで放っておくだけ。
つまり、おざなりな状態が続くと、なおざりになるというわけですね。
くれぐれも皆さんは、なおざりにならないようにしましょう。
「一所懸命」と「一生懸命」
「パソコンや電子辞書がいまのように普及されておらず、手書きが主流であった時代、私は特に違いを意識せず、その都度、感覚的に使いわけていました。しかし、手書きした原稿が手元に残っておらず、どちらを主に使ったかはっきり覚えていません。そこであらためて、ふだん使う小学館の国語辞典で調べてみました」
辞典によると、「いっしょうけんめい(一生懸命)」