の所などに付けたりするわけです。こういう対策をしておくと、侵入者が入るのに時間がかかります。この時間をかけさせる、あきらめさせるという防犯が大事だと思います。
川上さんのおっしゃることは正鵠(せいこく)を射ています。例えば空き巣などが金品を盗むのにかかる所要時間は10分以内が主なのだそうです。熟練した空き巣であればあるほど時間が短いそうで、その意味では侵入者に時間をかけさせる防犯は非常に正しいわけです。
――防犯対策はそれぞれ人によって違うものですか?そういった相談を受けたりしますか?
川上さんその人の住環境に合わせた対策をご提案しますよ。例えば、女性で1人暮らし、ワンルームだったりすると、このようなスコープを提案したりします。
*……ドアスコープの内側に金属製のふたが付いていて、これを下ろせるようになっている、「替え」のドアスコープです。
――こういう便利な物があるんですね。川上さんワンルームですとドアからずどんと部屋ということが多いじゃないですか。なので、ひょっとしたらスコープからのぞかれるかもしれない、その危険をなくすための製品ですね。こういった物に替えるだけでも防犯対策になりますよ、と。