くらし情報『【雑学キング!】もしも科学シリーズ(61):もしも超酸に触れたら』

【雑学キング!】もしも科学シリーズ(61):もしも超酸に触れたら

pKaの場合はpHと同様に、数値が小さいほど強い酸を意味する。代表的な薬品を挙げると、塩酸は-3.7、硝酸は-1.8、アンモニアは9.25だ。

先のフッ化水素酸は、ガラスを腐食するのでポリエチレンやテフロンの容器で保管するのが定番だ。pKaは2.7程度と数値だけをみるとさほど強力ではないが、フロンガスやフッ化化合物の原料や、金属の被膜除去、ガラスのつや消し加工に用いられる。

人間に対しては極めて毒性が高く、体重1kgあたり20mg(ミリ・グラム)を超えると生命に危険が及ぶ。浸透性が高く身体の内部にまで到達するやっかいな薬品だ。細胞内に達するとフッ素イオンがカルシウムやマグネシウムと結合し、毒が全身に行き渡る。

同時にカルシウムやマグネシウム不足を引き起こすので、すぐに病院で手当てを受ける必要がある。


酸やアルカリで何が最強か?が論じられることがあるが、一概に表現するのは難しい。水で希釈する場合とジメチルスルホキシド(DMSO)溶液にした場合ではpKaが異なり、また何を溶かすかによって尺度が異なるからだ。そのため絶対的な比較ではないが、最強クラスと名高いのがヘキサフルオロアンチモン酸(HSBF6)

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