「仲良くなりたい」と思われる人の特徴って? 相手の心を開く方法
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座る位置で相手との親密度が変わる!?さらにKさんが話してくれたのは、相手と話す時の位置についてでした。
「例えば、落ち込んでいる患者さんと話す時は、机があるのであれば90度の位置に、L字型に座って話を聞きます。そうする事で、患者さんに圧迫感や緊張感を抱かせず、安心して話をしてくれます。また、必要以上に目が合わないので緊張感が生まれず、お互いにリラックスして話すことができます。」
「真剣な話をするときに、あえて正面で座る事もあります。心理学的には『対立のポジション』といわれ、子どもを叱らねばならない時や、患者さんにどうしても注意をしないといけない時に使います。あまり親しくない人や、初対面の人、無口な人が相手のときに正面だと、相手に圧迫感や緊張感を抱かせてしまうこともあるので気を付けてください。」
親密度をアップさせたいときや、ある程度距離を取りたいときなどに応じて、使い分けるとよさそうですね。ちょっと気になる異性と、もっと親密度をアップさせたい! というときは、90度の位置が有効かもしれません。
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「オウム返し」で聞き上手に!誰でも自分の考えや発言を否定されると、内にこもったり、けんか腰になったりしてしまいます。
相手を肯定していることを表現するにはどういう態度で接するのがいいのでしょうか。相手の話を途中でさえぎらないこと、相手の話のペースに合わせたりするのは基本ですが、これに加えて看護師さんがよく使う方法に「オウム返し」というものがあります。
Kさん「患者さんに『辛いんです』と言われたら、そういう時は慰めの言葉や、励ましの言葉よりも先に『そうですよね、辛いですよね』と相手の言ったことをそのまま返します。これによって相手は、『私の話を理解してくれている』、『共感してくれている』と実感し、心を開いてどんどん話をしてくれるようになります。」
ただしそのまま同じ言葉で返してしまうと「適当に聞いているな」と思われてしまう事もありますので、まずは最初に「同意」をして、返す言葉の語尾等を変えるのも良いかもしれません。