モーツァルトのオペラ『フィガロの結婚』の舞台が現代のロスに! 男女の恋愛模様にワクワク、ドキドキ

オペラと言えば、一部のクラシックファンのものと思っている人も多いのでは? けれども一度実際に足を運んでみると、そのハードルは思った以上に低いことに気づくはず。例えば恋愛映画のように、登場人物に感情移入して楽しむこともできるから、実はオススメの上質なエンターテインメントでもあるのだ。

モーツァルトのオペラ『フィガロの結婚』の舞台が現代のロスに! 男女の恋愛模様にワクワク、ドキドキ©Tanja Dorendorf / T+T Fotografie

6月28日、AMATI主催により東京文化会館で行われた、バーゼル歌劇場の「W.A.モーツァルト作曲『フィガロの結婚』全4幕」に足を運んで、そんな想いを新たにした。

バーゼル歌劇場は1834年に創設された劇場。ドイツのオペラ専門誌「オーパンヴェルト」による年間最優秀オペラハウス選出において、2年連続で最優秀オペラハウスに選ばれ、世界的に注目を集めているそう。

『フィガロの結婚』は、18世紀半ばの貴族社会を舞台に描いたドタバタ劇。けれども、今回のエルマー・ゲールデンの演出は、現代のロスアンジェルスを舞台に物語が繰り広げられるという斬新なもの。ステージには、ペントハウスの部屋や、ロスの夜景を背景にサボテンが立ち並ぶ庭が登場した。

ストーリーは、アルマヴィーヴァ伯爵邸で働く召使いのフィガロと小間使いのスザンナが結婚する一日を描いたもの。けれども、伯爵がその立場をふりかざしてスザンナに手を出そうとねらい、フィガロも借金の形にお局女中マルチェッリーナに結婚を迫られ、簡単には結婚できそうになく…。

さらに、スザンナは小姓のケルビーノにも手を出されそうになり、フィガロが結婚を迫られていたマルチェッリーナの息子であったという驚愕の事実が判明する一方、伯爵夫人は夫の逢引きの現場を押さえようと画策。

さまざまな登場人物のいろんな愛が交錯する中、最後は伯爵夫人が夫の全てを許し、フィナーレを迎える。

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