「和食」の基本、お米の味がわかりますか? あなたの「味わい力」をチェックしてみて

京の米老舗、「八代目儀兵衛」店主で五ツ星お米マイスターの橋本隆志さんは、昔から日本人が家庭で食べていた「和食」を支える米の、「コメ離れ」が進んでいると指摘します。

「日本の食文化は、“口中口味”といった、主食を米とし、ごはんとおかず、汁物といったものをバランス良く口の中で味を調える日本食独自のもの。その中でも“米”は昔から私達の日々の生活に深く結びつく非常に重要なものであり、主食として多く食べられてきたにもかかわらず、“米”を甘いと感じられない、“米”の味がわからない現代人が増えています」

なんでも、今回「和食」が無形文化遺産に登録される背景には、今回の調査でも明らかになったように、「食の効率化(添加物やジャンクフードなど)」や「洋風化」、忙しい生活スタイルなどによる日本人の“和食離れ”があるそう。

せっかく文化遺産に登録され、世界的にも健康食・見て楽しむ繊細な和食としてブームになっているのに、日本では和食自体の喫食率も低く、また代表格のご飯の味が実際にはわからない人が増えているなんて…この矛盾を改善するにはどうすればいいのでしょうか。

橋本さんは、「和食を作ることを面倒、難しいと考えている人も、難しく考えずに一汁三菜の基本的な和食を食べることから初めてみては?」と提案しています。そして、その際に基本である「米」、「出汁(だし)」、「食材」へ意識を向ける事が重要とのこと。

また、「米」をはじめとする和食の繊細な味わいを感じるには、飲み物との組み合わせも重要となるそう。こうした今日からできるちょっとした意識の差で、食事を楽しむ力である「味わい力」が向上し、「和食」の本当の美味しさ、旨味を味わうことができ、和食をより楽しめるようになるとコメントしています。

ユネスコ無形文化遺産への登録をきっかけに、食生活を見直し、できるところから和食を改めて味わってみてはいかがでしょうか?

2020年の東京オリンピック、そして今回の和食のユネスコ認定と世界的にも注目される今だからこそ、日本人の主食として、もう一度米の美味しさを噛みしめる機会にしてみては?

「味わい力」とは、食への興味、食材への知識、調理方法への関心、そして料理と飲み物の組み合わせを意識することで培われる、食を楽しむ力のこと。「味わい力」の有無、現代型味オンチタイプが判定できるチェックシート、タイプ別トレーニング方法を、高橋酒造のサイトで公開中です。

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