日本女性のたしなみ「折形」のお作法 ~知っておきたい “江戸な日用品” 案内
いまは、どんなものでもお店で包装してもらえて、祝儀袋やぽち袋がどこでも手に入ります。そんな時代だからこそ、
自分で作った折形に手紙や贈り物を包んで欲しいとの思いから、榛原では月に1回程度のペースで折形のワークショップを開催しています。参加者は、折形自体を知らない世代のほうが多いとか。
一枚の紙を折ることで、
熨斗袋(のしぶくろ)になり、ポチ袋になり、箸袋になり、と変わっていくことに新鮮な魅力を感じる人が多いそうです。
ここで簡単なのし袋の作り方を教えていただきましたのでご紹介します。まず正方形の紙(*今回は榛原の「色ふち紙」を使用)をご用意ください。
・三角形に折り、それを横半分に折ります
・三角形の山を上に折りあげ、その半分をさらに折りあげます
・(4)の状態から(2)の状態まで戻し、線Cで上の紙だけを折りあげます。線Bを山折り、線Aを谷折りにします。
・下も同様に折ると、のしができます。のしを残し、両端を後ろに折ります。のしを右側にして、上の折りたたみを下の折り込みに入れて完成
実際に作ってみると、慶事のみに使うためのしの位置は必ず右側、背面は上の折りたたみを下に入れる、という基本的な決まり事があるのがわかります。