家で子供と大地震にあったら――子供と自分の身を守る「安全な家」の作り方
■地震の時、子どもが離れたところにいる場合は子どもがすぐには親の手の届かない、離れた場所にいる時に大地震がきた場合、あわててそばに行こうとするのは危険です。揺れがおさまるまで待ちましょう。
子どもの名前を呼ぶのもやめてください。名前を何度も呼ぶと、小さな子は周りの状況もわからずママやパパのところに行こうとするので、これも危険な行為です。
子どもは恐怖で泣き叫ぶかもしれませんが、まずは大人が冷静になって、その場で頭をかかえて座り込むように指示しましょう。「だんご虫のポーズになって」と教えると小さな子にもイメージしやすいので、普段からこのポーズはしっかり教えておきましょう。
■あなたの家は安全? 子ども目線で家の中をチェックしてみよう地震対策でまず一番にやるべきことは、「自宅を安全な場所にすること」といわれています(注)。小さな子どもがいる家は、特に念入りに対策をして、危険を減らしましょう。
大きな家具の固定も重要ですが、余計な物をなるべく置かないようにすることも重要です。とりわけ、避難経路になる廊下やベランダなどには、なるべく物を置かないようにしましょう。
高いところに重い物は置いていないつもりでも、大人にとって腰の位置にあるものは、小さな子どもにとっては頭の上です。子どもの目線になって、落ちてくるものはないか、もう一度チェックしてみましょう。
食器棚の中身も飛び出さないように、扉にはすべてフックを付けたほうが安全です。電子レンジや炊飯器、ノートパソコン、花びんなども、頭に落ちれば重傷を負います。ジェルマットを敷くといった工夫をして、できるだけ固定しましょう。
■ママの意識が家族を変える、できるところから少しずつ地震対策を家の中の地震対策、できるところから少しずつ始めてみませんか。
地震のことを意識するだけで、今まで見えていなかった危険に気付くでしょう。
ママが意識するようになると、家族の意識も変わってきます。小さな子でも、「自分の身は自分で守る」という意識を持つのは大事なこと。心の準備ができていれば大きな揺れが来ても、命を守れる可能性が高まります。大きな地震に、家族みんなでしっかり備えましょう。
(注)『地震から子どもを守る50の方法』(国崎信江・著/ブロンズ新社)より