ムリなダイエットやストレスが原因になることも すぐにはじめたい口臭ケア
歯みがきは、歯そのものをみがくというよりは、「歯ぐきなどもふくめた口のなか全体の汚れと細菌を取りのぞく」ことだと考えましょう。洗口液やフロス、舌用ブラシなどのアイテムを併用したり、歯科医院で歯みがき指導を受けたりすると、より効果的です。
■女性ならではの要因も
女性ホルモンの周期的な変化も、口臭に影響するといわれています。歯周病菌のなかには女性ホルモンを栄養にして増える菌があるそう。とくに月経前や妊娠中は歯周病になりやすく、症状も悪化しやすくなるといわれています。
また、加齢やストレスによってホルモンが乱れて自律神経のバランスがくずれ、唾液の分泌量が減るなどして口臭がきつくなることもあるそう。ある調査によると、20代後半女性の約3割の人はホルモンバランスが整っていないのだとか。
原因として指摘されているのが、無理なダイエットや睡眠不足、仕事によるストレスなど。
ストレス対策をしつつ、睡眠や食事、運動など生活習慣を見直して、ストレスや細菌に負けない体づくりを心がけましょう。
■自己流ケアで改善しなかったら、クリニックへ
日本では口臭の原因が歯科関連のものであることが多いため、改善しない場合には歯科医院を受診するのがオススメです。口臭外来を設けているクリニックもあります。虫歯や歯周病が見つかったら、はやめに治療をはじめましょう。
なかには、膿栓(のうせん)や副鼻腔炎といったノドや鼻などの病気が原因となっているケースもあるようです。大学病院などの口臭外来では、こうした原因を特定して適切な診療科につなげてくれるところもあります。口臭がきっかけで、思わぬ病気が見つかるかもしれません。
口のなかのケアを見直すことや、体調やストレスへの配慮によって改善されることが多いといわれる口臭。
口内のトラブルだけでなく、心や体が発する注意信号ともいえそうです。